katsuyaku

十牛図 ③

こんにちは。こちらは今日も晴天!ゆっくりとした土曜日の朝を過ごさせていただいてます。

エジプト瞑想も大詰め、いろんな気付きがあふれ出ております。今回も大きな変容を楽しんでいきたいと思います。

さて、十牛図の続きを今日もまとめます。

十牛図1-3

十牛図4-6

 7. 忘牛存人(あるがままに生きる)

牧人は牛のことを忘れて一人で休んでいる。
それまではやらなければいけないことや、練習しなければいけないことがあると考えていたけれどそれはなくなった。

それまでは精神性と精神性ではない、または禅と禅ではないというように

二面性があったが、

このステージになると練習は一体となり、もはや特別なことではなくなる。

特別な場所で座るときだけでなく、すべてが瞑想になる。

気づきは呼吸レベルで自然になり、自分自身、体、マインド、心、この世のすべてが平和になる。

規律を守る努力ももういらない。教義の練習や習得は重要ではなくなる。

自然と寛大になり、このステージになると不親切であったり、ウソをつくという考えさえなく、全く浮かんでこなくなる。=煩悩やエゴがなくなる。

8.人牛俱忘(空白となる)

牧人も牛ももういなくなり、ただの黒いまるになる。これは空である。

練習と一体になった時には、練習をしているのは「私」という考えがあった。

今はそれもなくなり、何も自分たちに属しているものはないと本当に気付いている。

存在をしていなければ、気にすることさえできない。

すべては条件でできていて、常に変わり続ける。どこにも行先はないし、固執することもない。

重荷はなくなり、とても軽く感じる。

そしてすべては無から始まっていることに気づく。

無は、空虚でもブラックホールでもなくて、無限の変容の可能性である。

執着も自分で作り出した壁も制限もない。

仏性は輝き、自分自身を完全に表現することができる。

6まではなんとなく体験を通して理解できたのですが、

このレベルになると、体験できていないため、理解がふわっとしています。(笑)

前回の6からさらに練習をつづけることで悟りを開くようになり、

7が浅い悟り(直感、直観、シンクロニシティ)にあたる。

すべては自分の在り方次第=煩悩、エゴがなく生きていく状態のようです。

8は深い悟り(神の啓示、フロー状態、スポーツ選手のゾーンなど)にあたる。

一生ものの体験となります。

圧倒的な感動とそれによる自己変容とつながるそうです。

十牛図はもともとは八牛図だったそうで、後年9,10が加えられたらしいのです。

この理由が

1から8までは自己修養のステージをあらわしていて、8の図が自己修養のゴールになるそうです。

このあとの9,10は利他、世のため人のために自分を生かす段階をしめしています。

この絵では水が流れ、花は咲きほこり、鳥がさえずっている。

練習は空で終わるわけではなく、

空に身を任せていると、分離と孤独につながるかもしれない。

もう一つ先のステージになると、

自分自身を忘れて、すべてのものによって悟りを開くという世界に再度入ることになる。

すべての生命の根底にある相互依存を理解していて、

トーストを食べてかむと、穀物、新芽、大地、太陽、雨とつながり、トーストを作り出したすべての人の努力に感謝をする。

そよ風に揺れる葉を見ると、そよ風の中で一緒に揺れる。

私たちの人生は普通であっても違う角度で見ることができる。

すべてのものが真理と気づきを表現して、私たちに話しかけていることが解る。

もはや自分自身にしばられることはなく、世界に完全に開かれている。

恐怖はなく爽快に感じる。

世界と私たちは同一になる。

すべての練習は、目の前にあったものを理解するためのものだった。

10.入鄽垂手 (人の世に生きる)

この絵ではたくさん物が入った袋を持って、はだしで歩くボロボロの身なりの太鼓腹の男がいる。

最後の段階では、自由、知恵、思いやりを表している。そして、外見に邪魔されず、

高低の場所に自由に対応して、至るところに霊性を見出す。

瞑想と悟りによって、受動的ではなく能動的になる。

深く世界と繋がる。(世の苦しみを感じ、反応して助けたい。袋の中は喜び、思いやり、理解、愛情、親切、知恵そして巧みな方法に満ちている)

私たちは自然にほかの人に利があることを与える。

深く聞いて、出しゃばらずに観察し、適切に答える。

見返りを求めずに与える。

ほかの人より優れているというわけではなく、

他人を助けることは、自分自身を助けるようなもので、その機会を与えてくれたことに感謝している。

他人を愛するときには完全に受け入れることができ、

好きな人だけではなく、気難しくて不機嫌な人も助けることができる。

しかし、自分の考えを他人に押し付けることはなく、それほど真剣に受け止めてない。

集中力がさらに伸び、探求を深める。

最終的には師匠は自分になる。

9,10はかなりレベルが高くなりましたね。(笑)

もはや、想像でしかありませんが、

ここまでくると、毎日が充実し、リラックスし、楽しく過ごせていることは確実ですね。

自分のことばで、シェアできる日がおばあちゃんになったときできたらいいな、と感じています。

人生100年としたら、今まさに折り返し地点。

まだまだ時間はあるかな(笑)

自己修養のゴールに達成でき、世のため人のために自分を生かせるという自分をめざして、

今できることから地道にコツコツやってみたいと思います。

時々、十牛図を見直し、自分の現地点を確認するのもよいのかもしれませんね。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。皆様の、さらなる活躍をお祈りしています。

Have a great day!

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